高騰を続けているエネルギー価格を前にして、欧州の複数の国の国民や企業は何とかしてエネルギー支出を減らそうと、あの手この手を考えている。イタリアでは最近、ノーベル賞受賞者のジョルジョ・パリージ氏が特別な解決方法を提案した。パスタを茹でる途中で火を止めることでガスを節約するという方法だ。パリージ氏によると、お湯を沸かした後、パスタを入れて2分ほど待つだけで火を消し、鍋の中の余熱でパスタを軟らかくすればいいという。一方、従来の方法では、沸騰させたお湯で約10分ほど茹でる必要がある。
イタリア食品産業連盟は、同じ量のパスタを茹でた場合、パリージ氏が提案する方法を用いると使用するガスの量を従来の半分近くまで節約できると試算している。しかしこの提案には、イタリア国内の多くのコックたちからたちまち反対の声があがった。コックたちは、「この方法では、実際にはパスタをふやかしているだけで、調理しているわけではない。沸騰した状態のお湯がパスタを一定の温度で茹であげるための必要条件だ。火を消すのが早すぎると、デンプンがパスタから流出してしまい、消化が悪いパスタになってしまう」としている。
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