【夜读书】From everywhere-75朗读：lemon文：坂本真绫

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【夜读书】在夜晚为你读一本好书，一篇好文，让你闭上眼睛随着我们的声音带到那书中的世界。　人气声优兼歌手兼人妻的坂本真绫老师的一本欧洲随行笔记【From Everywhere】

朗读：初声教学部 Lemon

译文：初声教学部 阿鲁

后期：云层下的风景

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若いときのほうがずいぶん余分な鎧をいっぱい着込んでいた気がするな。かたくなに身を守って、虚勢を張って、人を警戒して、そんなつもりなくても自分の価値観以外の者には心を閉ざしていたと思う。少しずつそれを脱ぎ捨てて、身軽に、自由になるのが、大人になるってことかもしれないと最近は思う。そのぶん無防備すぎて今までと違うところに傷ついたりすることはあるんだけどね。

「自分でも思うんですよ、防御して、逃げてるだけなのかもしれないって。イタリア語がどれだけ今後の仕事に役に立つかっていったらわからないし、貯金を叩いてこんなことして、本当に意味なんかあるのかなあって。でも理屈じゃないっていうか、何か行動しないではいられなかったっていうか……」

「このままじゃいけないって、今の自分に何かが足りないって思ったから、ひとりでイタリアまで来っちゃったんでしょ。これから鎧を脱いて、もっと自由に自分らしく生きようとしているところなんだから、これからのアスミちゃんはきっともっと素敵になるはずだよ」

お姉さんぶったことを言ってしまった。

でもそれは全部自分にも言っていることだった。

旅がしたいと思うとき、人は何を求めているのか。

先にシャワーを浴びたアスミちゃんが「お待たせしました、シャワー空きました」と私を呼びにきてくれたとき、スッピンのアスミちゃんがめっちゃくちゃにかわいかった。色白で陶器みたいな肌で、あんなにしっかり黒いアイライン引かなくたってすごい魅力的なのに。早くありのままの自分の美しさに気付くんだよ、と心の中で思った。

 年轻的时候，总觉得要给自己套上一层又一层多余的铠甲，顽固的保护自己不受伤害，虚张声势，对其他人充满警戒，即便不是这样，也会对自己价值观认同之外的一切紧闭心门。我最近觉得，一点一点的卸下防备，轻装上阵，变得自由，这些也许正是成长为大人的标志吧。尽管有时候因为这样无防备过了头而受到伤害，但跌倒的地方却跟之前不一样。

“我自己也在想，可能我在一直防备，一直逃避着。我也不知道在将来的工作中意大利语会不会有用，花光了存款来留学，这件事到底有没有意义。不过，也许根本没道理可讲吧，或者说必须得这样做才行……

“你是想着再这样下去可不行了，现在的自己到底欠缺了什么，于是就一个人到意大利来了不是么。从今以后，卸下铠甲，更加自由更加自我的去生活，将来的アスミ一定会更出色的。”

我像姐姐似的对她说了这些话。

但是这些全部也都是对我自己讲的。

人们到底是为了追求什么而想去旅行呢？

先去洗了澡的アスミ过来叫我：“让你久等了，我洗完了。”素颜的アスミ真的太可爱了，她的皮肤像陶瓷一样白嫩细滑，明明去掉那厚重的黑色眼线也是充满了魅力。我在心中不由感叹，真希望你早点发现自己天然去雕饰的美丽啊。

注：

バール（bar）は軽食喫茶店を指す。食事にも重点をおいたリストランテ・バールから、コーヒー中心のカフェ・バール、 アイスクリーム中心のジェラテリア・バールなど様々なものがある。イタリアで単に「カフェ」というと、店ではなくコーヒーそのもの、一般的には「エスプレッソ」を指す。