日语听写（附文稿） | 第１話　桜（樱花）

用宁静、温馨故事陪你度过喧嚣的下班路

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文稿：

（以下为音频片头，每集音频开头都是基本固定的讲述）

慌ただしく過ぎていく時の波に ふと 足元を掬われそうになった時 必ず 紐解く本があります。

その本にはある女性の人生が描かれています、どこにでもあるごく普通の人生。でも 本の中の彼女に出会うと、心に湖に波紋が幾重にも広がるように、ゆっくりと優しい言葉が満ちていきます。今日は どんな彼女に会えるでしょうか。

Sound Library～世界に一つだけの本

朗読は わたくし 木村多江がお送りいたします。

（以下为正文）

私の名前は月原かな子、38歳、旅行会社に勤めている。

私が住むマンションのベランダからは 隣の家にひっそり立つ 桜の木が見える。隣の主人は庭に関しては興味がないらしく 雑草は伸び放題。木々にもテーマやポリシーがない。でも 桜だけは立派だった。5年前、この部屋を決めるきっかけになったのはあの木だった。初めて 不動産の人に連れてこられた時 ここだと思った。4階にしては 空が広い、抜けがいい。そして 何より桜。枝振りに勢いがあって 佇まいに凛としたものを感じた。以来 この部屋に何度も桜を見送った。桜には 今までの扉を閉める悲しさと新しい扉を叩く希望が混在している。それは この部屋に入ったばかりの頃の出来事。

33歳の春､私は三年付き合ったの彼氏と別れた。彼 健一くんは広告会社に勤めていて、とにかく 忙しい人だった。口癖は 「逆に」。話す時 まず 最初に「逆にさ、案外面白いかもよ」というふうに 「逆に」をつける。別に反対のことを言ってるわけでもないのに、「逆に」という。たまに 変だなぁと思う時もあったけれど、逆に 大抵は 面白い人だと思っていた。健一くんは 一人旅が趣味で 私の旅行会社にチケットを買いに来た。「逆に 日本を試してみたいんですよ」と彼は言った。

「逆に 日本ってまだまだいっぱいありますよ、いいとこ。実際休みがもっと欲しいです。」と 健くん一が笑った。その笑顔は硬い氷が一瞬で溶けるように 印象を変えた。昔から ギャプに弱い。厳しいそうな人が見せる弱さ、遊んでるふうな人の真面目さ、冷たい表情の人の笑顔。友達に言わせると それがダメンズ好きの第1歩なのだそうだ。健一くんがカウンター越しに 一番暑く語ったのは高知市の西 須崎にある無人駅のことだった。

「「安い」に平和の「和」で 安和っていう駅なんだけどね、目の前が海なんだ。穏やかな土沢　ある冬の寒い日に そこで朝日を見たんだ。藍色の海が段々オレンジ色に支配される。急に空気が暖かくなる、ふっと潮の香りが甘くなる。どこかで鴎らの声がする、そして 次の瞬間 太陽の光がキラキラと 海を伝って まっすぐ 自分の心の中に入ってくるような そんな 不思議な体験をしたんだよ。逆に 人間 夕日より朝日を眺めるべきだ。朝日には人間を再生させる力がある、その時の俺は身体中の血液に朝日が溶け込むような感じがしたんだ。 」

（放不下啦，全文请移步公号（ID：My-Liberation-Notes”）