01 第一篇

恰恰_jn

フィルムからデジタルに 新聞社に入社して、まだ間もない頃の夜だった。 取材で撮ってきたフィルムを暗室で現像したが、何も写っていない。 シャッターを切る度に巻き上げたつもりだったが。フィルムの入れ方が悪く、空回りしていた。フィルムを使わず、撮った像をその場で確認できるデジタルカメラでは、まずはこんなミスは起きない。銀塩からデジタルへ、写真の世界で、新旧の移り変わりが激しく続いている、コ二ナルタフォルディングスは、桜カラードなどを知られた写真フィルムなどの音事業とカメラ事業から撤退するという。ニコンもフィルムカメラからの事実上の撤退を発表した。

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しかし、写真とはタイマーなく流れてゆく時間のなかで、ある一瞬を捉えるものだ。そんな時の肖像を留める手立てとして、愛顧側の間では、あらなるもの人気も根強いそうだ。フィルムが空回りした写真は取材の相手方にお詫びし、翌技取り直して掲載日に間に合わせた。３０年前の失敗だが、そのあと暫くは何も写っていないあのフィルムは夢に現れることがあった。

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こうした流れの中で、撤退しませんという富士写真フィルムのコメントが目に付いた。人間の喜びも悲しみも・愛も感動も全てを表現する写真は人間にとってなくてはならないものであり、その中でも銀塩写真は優れた表現などで、デジタルには勝る優位差もあり、写真の原点とも言えるものです。なかなか熱がこもっている。簡便さではデジタルのほうがかなりに優位なのだろう。