20170508

でかいあくびやなぁ
兵庫県神戸市、このすぐ裏の六甲山地に僕たちはいるんだ、ここだよ、ここ
へへ、僕はイノシシの子供ウリボー、背中の縞模様がかわいいだろう、名前は一郎、兄弟は次郎に三郎に四郎にうんめんどくさい、以下省略、とにかく子沢山なんだ。お腹ペコペコだ、母ちゃんどこにいるのかなぁ
こっちに来たのは一歳上のお姉ちゃん、一年でこんなに違うんだ、これが母ちゃん、美人だろう、体重は人間の大人ぐらいある。この水場にはたくさんのイノシシが集まってくるんだ。母ちゃんが今食事に夢中、こういう時は気を付けないと
あ、何、何！ちょっと！だから！みんな大騒ぎ、おお、ひぃいいよかな
ほらね食事の邪魔にしたら本気で怒られる、一日に一回か二回ぐらいだけどね
あ、お腹すいたな、次郎も三郎もお腹空いてるよなぁ、でも行くの怖いな。次郎行ってよ！待っておっぱいちょうだいよ！もう無視しないでよ、え、えったら、三郎頼んでみてよ、次郎行ってよ、嫌だな、やばい、こっち来た。足が動かない、おお、助かった。
実は母ちゃんが厳しいのには訳があるんだ、子沢山の上に一時間ごとにおっぱいをくれる、ほかの動物よりもずっとマメなんだ。おっぱいをたくさん出すために母ちゃんまず自分の食事を優先するんだ。優しい顔してるんだろう。母ちゃん大好き。え、お腹いっぱい。僕たちは人間の身近に住んでるけど以外にその素顔を知られないんだ。こう見えて足は速い。大人になったら時速40キロで走れる。三郎、遅れんだよ。
こんな険しい場所も平気で登れる。運動神経はいいんだ。おっと、山の上に大人のオスがいる。いつも一人で生活してる、カッコいいよね。
イノシシの一番の自慢はこの鼻。僕たちの鼻はまだ小さいけどね、地面の下の食べ物の匂いもわかるほど敏感だし、その上、力も強い、草の根や虫を探して食べてるんだ。この鼻で毛づくろいされると最高、気持ち良すぎて眠っちゃう。
そうそう、もう一つ忘れてた。僕たちはとっても綺麗好きなんだ。はい、ちょっと失礼、トイレはできるだけ水の中、匂いを残さないという習性なんだ。母ちゃんおっぱいをもらいに行こうと。おと、しまった、遅れた。兄弟多いとこういう時大変なんだよ。お尻で押してみよう。駄目だ、諦めよう。
大家族のイノシシは兄弟で助け合ったり競い合ったりして成長していく。明日も頑張ろう

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