木が香る地図
最寄りの駅から自分の家までを、あなたはどう道案内するでしょう?
「改札を出て目の前の銀行を左、直進して三つめの信号を右折し、一階にコンビニエンスストアがあるビルの隣の、茶色いマンションです」
如果请你描述一下从最近的车站到你家的路线，你会怎么表达呢？
“出了检票口是一家银行，在那儿左转，接着直走，在第三个红绿灯右转，然后会看到一栋楼，一楼是便利店，这栋楼隔壁的茶色公寓就是了。”
たいていの人はこんな具合に言うはずです。たしかにわかりやすい説明ですが、豊かではない気がします。
大多数人应该都会像这样说明路线吧。虽说确实简单易懂，不过我总觉得不够生动有趣。
そこで、木や花を使って心に地図をつくりましょう。見慣れた風景をとっくり観察し、街路樹、知らない家のベランダの花といった、ごくささやかな自然をていねいにすくいあげ、木が香る地図をつくるのです。
让我们试着在心里描绘一幅花草树木路线图吧。先仔细观察平日看惯的风景，然后从中精心挑选出几个自然景物，像是行道树、陌生人家阳台种的花草等等，依此画出一张散发草木芬芳的地图。
「桜並木をしばらくまっすぐ行くと、小さい花壇がありますから、そこを右へ」
「大きな菩提樹（ぼだいじゅ）の木が目印です」
こんな具合の道案内ができたら、素敵だと思います。
“沿着樱花树道直走，不一会儿会看到一座小小的花坛，在那里右转。”
“看到那棵高大的菩提树就对了，那棵树就是个记号。”
如果能像这样指路，想必一定很棒。
いつもの道だから、多くの人はあたりを見回すこともなく、無意識に歩いていることでしょう。しかし、「自然を見つけよう」と決め、こまやかに関心をはらえば、目印の木はきっと見えてきます。
对于平时常走的路，很多人估计都是心无旁骛地无意识地走过去了。不过，只要有意识地抱着细致入微的兴趣去“寻找自然”，就一定可以找到一颗可以用来做记号的树木。
アスファルトの道に取り囲まれているといっても、その下には土があります。いくら外見が変わっていても、自然の上に立っているのです。
即便周边都是柏油路，但要知道柏油路面底下就是土壤，无论看上去多么远离自然，实际上还是存在于自然之中的。
だから僕は、自分が住んでいるところにはどういう土があり、どういう植物が生えているかを知りたいと思います。自然とできるだけ仲良くする工夫をしています。
因此，对我来说，自家附近是什么样的土壤、生长着哪些植物，这些我都想知道，自然而然地我会花心思尽可能与它们和谐共处。
自然を見つけて、木が香るような地図をつくれば、豊かな人生にすこし、近づけるはずです。
我们如能发现自然、绘制一张散发着草木芬芳的地图，相信可以更贴近丰富多彩的人生。
ちょっと時間がある昼下がり、新しい地図をつくるために散歩をしましょう。
稍有空闲的午后时光，不妨出去散个步，描绘属于你的新地图吧。
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