大会社の社員になると、会社のために生きて、その肩書きが自分自身だと勘違いしがちです。その「かぶりもの」が自分自身だと思って、はずせなくなるのです。
多くの人は、「かぶりもの」を次から次へと入れ替えます。会社の「かぶりもの」、家庭の「かぶりもの」、友達のまえでは友達の「かぶりもの」、とその都度、適当に「かぶりもの」を選ぶのです。
上手に「かぶりもの」を入れ替えられる人は、「自分」とはその都度入れ替わる代物に過ぎないことに、かすかに気づいているのです。
書名:「ブッダの教え 一日一話」
著者:アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara
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