去年札幌市で、2歳の娘に食事を与えずに、放置して死亡させた罪に問われ、無罪を主張した母親に対し、札幌市地方の裁判所は食事を与えるという最も基本的な責務を果たさず、誠に悪質だなどとして懲役9年の判決を言い渡ししました。
札幌市中央区の無職池田里奈被告22歳は去年娘のことりちゃん当時2歳に充分な食事を与えず、衰弱した状態で放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われました。これまでの裁判員裁判で里奈被告は娘が衰弱していた事実は無いとして、無罪を主張していました。今日の判決で札幌地方裁判所の石田利一裁判長は「死亡するまでの６週間に体重が急激に減っていたことなどから、死因は低栄養による衰弱と認められる、被告は入浴させる際などに、衰弱の様子を認識していたはずだと」指摘しました。その上で、育児支援を受け入れようともせずに、交際相手と遊ぶことを優先していて、食事を与えるという最も基本的な責務を果たさず、誠に悪質だ。一歩で、若年であることによる未熟さや想像力の乏しさが影響した面もあるとして、懲役14年の求刑に対し、懲役９年を言い渡しました。
旅行業界最大手のJTBが今日発表した来年3月までの一年間のグループ全体の業績予想では経常損益が過去最大1000億円の赤字になる見通しです。新型コロナウィルスの影響で旅行事業の売り上げが大幅に減ることが要因です。JTBは経営の立て直しに向けて早期退職の拡充や2022年度の新卒の採用を見合わせるなどして昨年度の平均で国内外合わせて29000人いた社員を来年度には22500人に削減する方針を明らかにしました。具体的には国内で2800人、海外で3700人の合わせて6500人を減らし、全社員のおよそ20％削減という計画です。このほか、国内の店舗のうち。150店舗を統廃合で削減し、インターネットでの販売を強化するほか、増えのボーナスをゼロにするなどして、社員の年収を３割削減するということです。旅行業界では大手のknt-ctホールディングスも参加の近畿日本ツーリストで希望退職の募集や2022年度の新卒の採用を見合わせるなどしてグループ全体でおよそ7000人の社員を2024年度末に３分の２程度に削減する方針を明らかにしています。
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