猫、入らない
前半部分为日语朗读
4:50开始为中文
猫がもし近くにいたら、どうしても見たかった光景がある。
猫鍋である。
土鍋に、猫がまんまると入っている写真を見たときは、衝撃だった。私が見たのは写真集で、猫入りの鍋がいくつも置いてあって、気分が高揚した。「うっわー」と思った。見たい、見たい、ほんものが見たい。この高揚はもしかして、今の言葉で言うところの「萌え」なのかもしれない。
猫知識のまったくなかった私は、どうして猫が土鍋なんかに入るのか謎だった。飼い主が無理に入れているのでもないようである。土鍋を置いておくと自然と入ってしまうようである。そのうち、猫というのは箱や袋といった、体をきゅっとさせる狭苦しい場所が好きなのだと知った。
うちにトトがやってきてしばらくたったとき、あの「見たい」欲望を思い出した。
入ってもらおうではないか。私は土鍋を出して、トトの前に置いた。トトはにおいを嗅ぐが、素通り。えっ。大きさの問題か。ちいさいほうの土鍋も出してみた。これは、近づきもしない。
でも、置いておけばかならずや入るであろうと私は疑わなかった。
──入らなかった。
残念なことに、トトは土鍋にちっとも入りたがらない猫だったのである。
さらに裏切られたことがある。土鍋同様私がたのしみにしていたことに、「猫が布団に入ってくる」というものがあった。じつに多くの猫が、寒い日、布団に入ってくるというではないか。
──これもまた、入らなかった。
トトは我が家にやってきた日から、眠るとき、人間のそばにきて寝ていた。頭の上や、足元や、脇の下にはさまれる恰好で。頭の上(枕の上)や足元(布団の上)は布団をかけることがむずかしいが、脇の下は問題ない。寒い日に、私は脇の下で眠るトトにそーっと布団をかけた。するとトト、すぐさま目を覚まし、するりと床に下りて、どこかにいってしまった。
ハハン、これは、布団の快楽を知らないのだなと思った私は、それを知らしめるべく、トトがベッドで寝ているときに何度か布団をかけてやろうとした。が、ことごとく失敗。布団をいやがっているようですらある。冬の、もっとも寒い日になってもトトは布団に入らない。布団の上に寝ている。定位置のひとつである私の脇の下だが、これも、布団がかかっていると近づかない。トトとともに眠りたい私は、けなげにも半身布団をはいで、トトがやってくるのを待つのである。布団がかかっていなければ、トトはちゃんとごろごろいって脇の下に入り、ぴたっと寄り添って眠る。
寒い。でもトトの部分だけあたたかい。でも寒い。でも……。冬のあいだ、私は半身、その寒さに耐えたのである。
有练_雨奕
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好久不见!
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源先森的梦想蓝图
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