コロナ禍で、苦境を強いられている百貨店が、男性化粧品売り場を展開し、起死回生を狙っています。
今年2月、改装を終えた「そごう横浜店」紳士服売り場には、きらびやかな空間が広がっていました。その空間は、「メンズビューティーゾーン」、つまり男性用の化粧品売り場です。 これまで紳士服を中心に展開していたエリアを、男性用化粧品を扱うエリアにチェンジ。しかも、6倍に拡大しました。
その理由について、そごう横浜店の村山稔理さんは「コロナ以前から男性もののスキンケアの需要はありましたが、（今は）オンライン会議、新しい生活様式もあり、顔回りのケアをする人が増えたので、そういったところの需要をくみ取れるように」と話しています。 リモート会議などで画面にアップで映る機会が増え、元々潜在的にあったニーズが、顕著になったということです。
街行く20代の男性に聞くと、「オイルとパックと保湿を一番大事にしています。最近周り多いですし、（需要も）高まっている気はします」と話していました。
こちらの「メンズビューティーゾーン」には、女性用化粧品売り場と同じように、ビューティーアドバイザーが常駐し、化粧品選びを無料でサポートしてくれます。
男性用化粧品エリアの拡大から1カ月。
村山さんは「売り上げが前年の約5倍、客数でいうと約7倍から約8倍のお客様がご来店頂いている状況で」と話し、売り上げは好調だといいます。
また、「百貨店を救う“起死回生の一手”になる可能性も？」と聞くと、村山さんは「お客様も新しい方がお見えになっているので、新しい顧客層の獲得につながるのではないかと思います」と話していました。
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