23 第二十三篇

2024-04-17 20:52:3502:21 1988
所属专辑:天声人语集萃2
声音简介

日语读物天声人语集萃2的音频,希望能对大家有所帮助!

bana13

これも電車での話である。職場仲間らしき男だちが、社内の人物評や娘の趣味を車両中に届く声で「発表」していた。同じように、講義のつまらなさを「広報」している学生グループにも出くわした。聞き流すのも大人の流儀だろうが、酒が入る時間帯でもないのにと嘆息した。  耳は音楽、目はケータイという乗客が多いとはいえ、車内は私的空間の寄せ集めではない。お年寄り同士の大声ならまだしも、公の場で突然始まる「発表会」は辛い。そこで浮かんだのが「ひそひそ話ができる」という大人の定義である。

回复@bana13
表情0/300
其他用户评论

bana13

 長ずるに従い、小声で話すべきこと、声を落とすべき状況が見えてくる。耳元に寄る、口元を覆うなど、「会話の半径」を調節する技もまた、恥を重ねて会得するものだ。  新成人は式典で、多くは退屈な来賓あいさつへの処し方を試される。ささやいてこその私語であり、壇上から注意されるようなお喋りは奇声と変わらない。トークの質はおいおい高めるとして、まずは「声の絞り方」を必修科目にお勧めしたい。自分を外側から見る訓練でもある。

bana13

大人と子供を隔てる一線はいかようにも引ける。夢を見るのが子供、夢へと動き出すのが大人といった具合だ。大人は○○しない、××するようではまだ子供、という括り方もあろう。  酔って道端に転がるとか、電車内で化粧や飲食に及ぶのは大人の所作とは言い難い。言い訳で聞く「誰にも迷惑をかけていない」は、よい子のお約束のレベルだ。ちゃんとした大人は公私の空間をきちんと分けて暮らす。