マッチ売りの少女
12(じゅうに)月(がつ)31(さんじゅういち)日(にち)。雪(ゆき)の降(ふ)る静(しず)かな夜(よる)でした。一人(ひとり)の少女(しょうじょ)が町(まち)でマッチを売(う)っていました。道(みち)を歩(ある)いている人(ひと)に「マッチはどうですか。マッチです。」と大(おお)きな声(こえ)で言(い)いました。一日中(いちにちじゅう)立(た)っていても誰(だれ)も買(か)ってくれません。雪(ゆき)の中(なか)を人々(ひとびと)は急(いそ)いで家(いえ)に帰(かえ)って行(い)きます。あちこちの家(いえ)に火(ひ)がつき、おいしいごちそうのにおいがしました。少女(しょうじょ)は「ああ、足(あし)が痛(いた)くて寒(さむ)い。早(はや)く家(いえ)に帰(かえ)りたいな。お腹(なか)も空(す)いたなあ。」と疲(つか)れてある家(いえ)の玄関(げんかん)に座(すわ)りました。「もう動(うご)けない。でも早(はや)くマッチを売(う)らないとみんな帰(かえ)ってしまうわ。」
少女(しょうじょ)はゆっくり立(た)ち上(あ)がるとまた歩(ある)き始(はじ)めました。雪(ゆき)はどんどん降(ふ)りつづけ、少女(しょうじょ)の髪(かみ)まで真(ま)っ白(しろ)になりました。どの家(いえ)からも明(あか)るい声(こえ)が聞(き)こえ、ごちそうを食(た)べて喜(よろこ)んでいる笑(わら)い声(ごえ)が聞(き)こえてきました。少女(しょうじょ)は「ああ、私(わたし)も暖(あたた)かいお部屋(へや)でお腹(なか)いっぱいごちそうが食(た)べてみたい。私(わたし)にも昔(むかし)はそんなときがあったのに。そのマッチを一本(いっぽん)すったら少(すこ)しは暖(あたた)かくなるかな。」と言(い)ってシュッとマッチをすりました。するとマッチの火(ひ)の後(うし)ろに大(おお)きなストーブがあらわれました。「あ、暖(あたた)かい。これで少(すこ)し暖(あたた)かくなるわ。」とうれしそうに言(い)いました。そのストーブの近(ちか)くに行(い)こうとすると、ストーブはあっという間(ま)に目(め)の前(まえ)から消(き)えてしまいました。そして少女(しょうじょ)の手(て)には燃(も)えたマッチだけが残(のこ)りました。少女(しょうじょ)はもう一本(いっぽん)マッチをすりました。シュッ。今度(こんど)は火(ひ)の中(なか)に鳥(とり)の丸焼(まるや)きがあらわれました。とても熱(あつ)くておいしそうです。「まあ、おいしそう。やっと食(た)べられるわ。」と言(い)って食(た)べようとすると、マッチがもえついて鳥(とり)の丸焼(まるや)きも消(き)えてしまったのです。」
女(おんな)の子(こ)はもう一本(いっぽん)マッチをすりました。するとマッチの火(ひ)が大(おお)きく揺(ゆ)れてたくさんのろうそくとかざりがついたきれいなクリスマスツリーが目(め)の前(まえ)にあらわれました。「わあ。こんなすてきなツリーは初(はじ)めて。きれい。」と言(い)って手(て)を伸(の)ばすと、ツリーも消(き)えてしまいました。でもろうそくの火(ひ)だけは大(おお)きくなって空高(そらたか)く登(のぼ)っていきました。そして長(なが)い光(ひかり)の川(かわ)となり、その後(あと)星(ほし)になりました。少女(しょうじょ)は「まあ、本当(ほんとう)にきれいだわ。」となみだを流(なが)しながら見(み)ていると、流(なが)れ星(ぼし)を見(み)つけました。「あ、流(なが)れ星(ぼし)。今夜(こんや)も誰(だれ)かが死(し)んだのね。」少女(しょうじょ)は昔(むかし)おばあさんが教(おし)えてくれた話(はなし)を思(おも)い出(だ)しました。「星(ほし)が流(なが)れるときは、人(ひと)の心(こころ)が神様(かみさま)のところに帰(かえ)るんだよ。」
少女(しょうじょ)はもう一本(いっぽん)マッチをすりました。すると火(ひ)の中(なか)に笑(わら)っているおばあさんがあらわれました。「あ、おばあさん。私(わたし)も一緒(いっしょ)に行(い)きたいわ。あの空(そら)に行(い)くんでしょう。」と少女(しょうじょ)は大(おお)きな声(こえ)で言(い)いました。おばあさんが消(き)えないように残(のこ)りのマッチを全部(ぜんぶ)すりました。「これでずっとおばあさんと一緒(いっしょ)にいられるのね。」と言(い)いました。火(ひ)が大(おお)きくなり、おばあさんが少女(しょうじょ)の手(て)を取(と)りました。そのまま二人(ふたり)は光(ひかり)の中(なか)を空高(そらたか)く上(あ)がって行(い)きました。少女(しょうじょ)はむねがいっぱいになり幸(しあわ)せそうに目(め)をとじました。次(つぎ)の朝(あさ)になり、町(まち)の人(ひと)たちは玄関(げんかん)に倒(たお)れている少女(しょうじょ)を見(み)つけました。少女(しょうじょ)はもう冷(つめ)たくなっていました。でも少女(しょうじょ)の顔(かお)は幸(しあわ)せな夢(ゆめ)を見(み)ながら眠(ねむ)っているようでした。町(まち)の人(ひと)たちは、心(こころ)から少女(しょうじょ)のめいふくを祈(いの)りました。
鹊之桐子
五一节、、好像还!!在这里等待??这样才来找找个理由吧!在一起的时候真的太开心了🥳
青葵园陈禹辰 回复 @鹊之桐子:
我是禹辰
鹊之桐子 回复 @鹊之桐子:
好
明子_rh
泣きたい😰
湉宝A
怎么看全文啊?只能开到一半,后面看不了