天人女房(てんにんにょうぼう)
MC沙耶 音楽三瓶進 編集兔飞
【あらすじ】
このお話は、心優しい若者が
天女に恋をしてしまったことから始まります。
天女が天に帰ってしまい、どうしても天女と
ずっと暮らしたかった若者は、天女の父親からの
難しい要求にも昔助けた動物たちの力を借りて
解決していきます。何の見返りもなく人を助けると
良いことがある、というお話ですが・・
天女の羽衣を盗んだ若者は果たして良い人なのでしょうか?(笑)
むかしむかし、あるところに、一人の若い木こりが住んでいました。
ある日の事、木こりは仕事に出かける途中で、一匹のチョウがクモの巣にかかって苦しんでいるのを見つけました。
「おや? これは可哀想に」
木こりはクモの巣を払って、チョウを逃がしてやりました。
それから少し行くと、一匹のキツネが罠(わな)にかかっていたので、
「おや? これは可哀想に」
と、木こりは罠からキツネを助けてやりました。
またしばらく行くと、今度は一羽のキジが藤かずらにからまってもがいていました。
「おや? これは可哀想に」
木こりはナタで藤かずらを切り払い、キジを逃がしてやりました。
さて、その日の昼近くです。
木こりが泉へ水をくみに行くと、三人の天女が水浴びをしていました。
天女の美しさに心奪われた木こりは、泉のほとりに天女が脱ぎ捨ててある羽衣(はごろも)の一枚を盗みとって木の間に隠れました。
やがて三人の天女は水から出てきましたが、そのうちの一人だけは天に舞い上がるための羽衣が見つかりません。
二人の天女は仕方なく、一人を残して天に帰って行きました。
残された天女は、しくしくと泣き出してしまいました。
これを見た木こりは天女の前に出て行って、天女をなぐさめて家へ連れて帰りました。
そして盗んだ羽衣は、誰にも見つからないように天井裏へしまい込みました。
そして何年かが過ぎて二人は夫婦になったのですが、ある日木こりが山から戻ってみると、天女の姿がありません。
「まさか!」
男が天井裏へ登ってみると、隠していた羽衣も消えています。
「あいつは天に、帰ってしまったのか」
がっかりした男がふと見ると、部屋のまん中に手紙と豆が二粒置いてありました。
その手紙には、こう書いてありました。
《天の父が、あたしを連れ戻しに来ました。あたしに会いたいのなら、この豆を庭にまいてください》
木こりがその豆を庭にまいてみると、豆のつるがぐんぐんのびて、ひと月もすると天まで届いたのです。
「待っていろ、今行くからな」
木こりは天女に会いたくて、高い高い豆のつるをどんどん登って行きました。
何とか無事に天に着いたのですが、しかし天は広くて木こりは道に迷ってしまいました。
すると以前助けてやったキジが飛んで来て、木こりを天女の家に案内してくれたのです。
しかし天女に会う前に、家から父親が出て来て
「娘に会いたいのなら、この一升の金の胡麻(ごま)を明日までに全部拾ってこい」
と、言って、天から地上へ金の胡麻をばらまいたのです。
天から落とした胡麻を全て拾うなんて、出来るはずがありません。
とりあえず金の胡麻探しに出かけた木こりが、どうしたらよいかわからずに困っていると、以前助けてやったキツネがやって来て、森中の動物たちに命令して天からばらまいた金の胡麻を一つ残らず集めてくれたのです。
木こりが持ってきた金の胡麻の数を数えた天女の父親は、仕方なく三人の娘の天女を連れてくると、
「お前が地上で暮していた娘を選べ。間違えたら、お前を天から突き落としてやる」
と、言うのです。
ところが三人の顔が全く同じなので、どの娘が木こりの探している妻かわかりません。
すると、以前助けてやったチョウがひらひらと飛んで来て、まん中の娘の肩にとまりました。
「わかりました。わたしの妻は、まん中の娘です」
見事に自分の妻を言い当てた木こりは、妻と一緒に地上へ戻って幸せに暮らしたということです。
おしまい
【沙耶コラム】
軽井沢・・・・・
日本には沢山綺麗な風景があり、人々が好きな場所があります。
その一つが軽井沢・・・・
別荘地の一つともなっていて、老若男女に人気があるスポットです。
先日、わたしも忙しい毎日の東京生活から抜け出したくて
風と緑を感じに軽井沢に行って参りました・・・・。
日本にきたら、是非行ってみてくださいね
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听友321523483
“天女の羽衣を盗んだ若者は果たして良い人なのでしょうか?” そうなんです、変ですね。七夕の伝説も大体同じ流れですが、今の目で見ると、犯罪にも言えますね笑
不过N1不改名的努力中