大学入試の珍問について、30年ほど前の小欄が書いている。「三重、東京、静岡、青森、富山、福岡」の中から、共通点のないものを二つ選べ、というのがあったそうだ。
太平洋側と日本海側?――などと頭をひねっても、正解には遠い。答えは「静岡と福岡」。ほかの四つは、名前の字をタテに割ると左右が対称になる。それが「共通点」なのだそうだ。頓知(とんち)まがいは受験生がかわいそうだと、筆者は嘆いている。
47ある都道府県の名は小学校で習う。それぞれどこにあるのか。その認知度が相当にばらつくことが、文部科学省の所管団体の調査でわかった。高学年に地図で位置を聞くと、9割が正答した県もあり、半分以下の県もあった。
最下位には宮崎が沈んだ。高校、大学生への別の調査でも、やはり一番低かった。かつての新婚旅行のメッカも、若い世代には遠いらしい。こちらは名高い東国原知事は、位置を刷った法被を着てPRに走り出した。
地名の話に、「鉄道唱歌」を思い出すご高齢もおられよう。汽笛一声新橋を……で始まり、延々と計334番まで。沿線の地名や風物を織り込み、そらんじれば知識もついてくる。もともと小学生の地理教育用に作られたそうだ。
都道府県の名は、様々なイメージを人の胸に呼び起こす。訪ねた景色、出身の友、食べ物、人情……。人生とともに積む経験が、47の名を、さまざまに肉付けしていく。多くの児童には、まだまだ暗記した知識だろう。いまの正答率は低くても、長じてからの親しみが深まるなら、悪くはない。
81x805188m143
春の風が吹くような異國語の柔らかさに魅かれました!ありがとうございます!
七月读书 回复 @81x805188m143:
お褒めに預かり、恐れ入りますが、これからも精一杯頑張ります。ありがとうございます!
婷婷小婷的婷
太优美了,令人陶醉。
七月读书 回复 @婷婷小婷的婷:
谢谢鼓励,点赞更新快哦😊